土地もありますよ?(後編)

コーポラティブハウスとは、入居希望者が集まり組合を組織して、その組合が事業主となって、土地取得から設計者や建設業者の手配まで、建設行為の全てを行う集合住宅の事です。

簡単に言えば、希望者で自由にマンションを一緒に造る感じでしょうか。間にディベロッパーのマージンが入らない為、低コストで思うような家が建てられるのです。

デザインも自分たちの思う様にできる。

海外で流行ってる新しい取り組みだろうかと思いますよね。でも日本では1921年に住宅組合法が制定されてから3万5千棟も建てられていて、そこそこ歴史もあるんです。

国の政策もあり、その後は一戸建て住宅が主流になっていきましたが、戦後の住宅不足の時代に、資金の少ない労働者層が家を取得できる手段だったのです。

現在のコーポラティブハウスは民間のプロデュース会社や建築士を中心に造られている

個人では買えないような大きな土地も組合を結成して共同購入、共同住宅を建てれば費用が抑えられるのです。

もちろん、マンションを皆で建てるようなわけですから、互いにスムーズに意見を交換できることも必要ですし、そこがこじれてしまうと少し大変なのがデメリットでもあるのがコーポラティブハウスなのです。

ただ、これからの時代、ますます人と人との関係が希薄になりつつあるからこそ、多少大変でも、近隣の人と交流する機会が必要だと思っています。子どもにも親のそうした姿勢を見せて育てていきたいと思っていたので、この西御門の土地を選ぶことは自然とすんなりいきました。

なんだか時代劇の長屋や、オールウェイズ3丁目の様に、地域がべったりのところは良いコミュニティに思えるのは、私の考えすぎでしょうか。

この西御門の土地になんだかそんな希望を感じたのです。

洋一郎

土地もありますよ?

先日、取材に行った西御門の物件の周辺はまだまだ造成工事中。

どうもまだまだ何か建ちそうだと思っていたら、販売会社から連絡がありました。

これから数年かけて他にも賃貸アパート、シェアハウスを建てていくとの事。

二つは分譲地に

中央のプロムナードには桜の木も植えて、共有道路としていき、

コーポラティブハウスだけでなく、宅地としても分譲するという事でした。

中央は桜のプロムナナード

ただし、建築する家は周囲の家の意匠に合わせた切妻の屋根にする事など、街並みづくりに寄与することが条件でした。

「上岡さん、良いお客様いらっしゃいませんか??」と販売会社

すでにD-1区画は売却が決まっているとの事でしたが、D-2は販売中。

その気になるお値段は、、、

な、なんと2780万円!?

専用通路(棒状の土地部分)はあるものの土地面積は70坪弱

これは、鎌倉でも珍しい掘り出し物か!?

でも、これにはコーポラティブ方式による事情がありました。

(後編に続く)

洋一郎

出会いは突然に(後編)

新築の家に古材(古民家から持ってきた部材)を使うのをよく見かけます。

今回のこのコーポラティブハウスもそうした仕様でした。

 

柱や梁を古材を使うと、室内の雰囲気は重厚感あるものになります。

ただ、その古材の質や、他がその古材を迎えられるほどの設計になっているか

また、構造計算ができない古材をどのように使うのか。

設計士には色々と大変な部材であることは間違いありません。

その分、色々と費用も掛かってきます。

たまたまですが、こちらを設計されたビオフォルム環境デザイン室の山田代表には、以前お客様がお家を建てられた際にお会いした事がありました。

土地の陽当たり、風通り、隣家の様子から素敵なお家を設計され、

施主のお客様もとても喜んでいらっしゃっいました。

そんなビオフォルム環境デザイン室の設計なだけに、

建物外観、室内共にとてもデザイン性のあるもので、

古材も違和感なく建物に馴染んでいました。

久しぶりに良いな~と思える新築建売に出会えた気がします。

鎌倉でもデザイン性のある戸建の建売はあまりありません。

そして、何よりこの土地の雰囲気がとても気になってしまったのです。

道路から入った奥はもう山の緑に囲まれていて、

ちょっとした集落を建てられそうな、そんな土地

陽当たりも風通しも良く、良い気が流れているような感じがします。

お家の取材が終わった後も、僕は少しばかりその場にいました。

まさか、この時はここの土地の購入を検討するなんて思ってもいませんでした。

けれどこの数日後に、具体的に検討する事になるのでした。

洋一郎

出会いは突然に(前編)

正月の喧騒も収まってきた1月末の鎌倉。

この時期になると僕たち不動産屋も少し時間ができます。

不動産屋ってずっとお店に座っているイメージありませんか。

普段はお客様のご案内に、役所での調査作業、

銀行や司法書士、弁護士とのやりとりと

実は意外かもしれませんが、結構バタバタしてます。

その合間を縫って、新しい物件の撮影取材に行きます。

鎌倉は西御門、ちょっとこだわりの共同住宅が出たという事で、

さっそく取材の許可を頂き、撮影に行くことにしました。

西御門(にしみかど)は鎌倉の町名です。

場所は鶴岡八幡宮の北側の赤丸の辺り

駅からは歩くと25分ほど、自転車なら7分

僕はいつも晴れていれば自転車で取材に行きます。

その日は前日の雨も乾くぐらい良い天気。

ロードバイクにまたがり颯爽と(笑)出かけました。

(後半につづく)